AIDSの少年とその友達がAIDSの治療法を探す旅に出るお話。
主人公2人の友情に心震えるヒューマンドラマ。
1995年上映の作品らしく、その当時はまだAIDSについてわからないことも多いだろうから、2023年の今と1995年に観たのとでは感じ方が変わってきそうだなと思った。
HIVに感染しても今や適切に治療を受ければAIDSが発症もすることなく、亡くなることも少ないとは聞くが、この当時は死に至る病だったんだなと観てて思った。
大人の目線で見ると、主人公エリックの行動は危ういことばかりでヒヤヒヤするが、AIDSであるデクスターをなんとかして救いたいという気持ちからの行動であることが理解できるので、エリックの人柄に心打たれた。
特にコンバースのオールスターのシーンはジーンと来た。
まさかコンバースのオールスターに泣かされるとは(泣)
正直、自分がエリックと同じ立場になった時にここまでデクスターを思って行動できるかあやしい。
デクスターの血を見せるシーンも印象的だった。このシーンで特にAIDSに対するその当時の世間のイメージが如実に現れていたように思う。
エリックとデクスターの母親も対照的に描かれていたように思う。
デクスターの母親の人柄に尊敬の念しかない。
危うい所もあったのに、よく2人に何も言わず見守ってたよなと思う。
そんだけエリックをデクスターの友達として認め、信頼してていたのだろう。
終盤のデクスターの母親の行動も涙なしには見られなかった。
全体的にとても良い話だったが、途中間延び感を感じてしまったため、評価としては高すぎない評価になってしまった。
悲しいお話だが、心温まる一作。
エリックがどんな大人になったのか気になる。
長々とすみません。