帰省予定のボーに告げられる突然の母の死。
亡くなった母の元へ行くための帰省があれよあれよと不気味で可笑しな珍道中になるオデッセイ・スリラー。
不安を煽る描写がさすがのアリ・アスターで、立て続けに起こる不安を煽る描写にゾクゾクさせられて良かった。
ただ、終盤物語の全容が明らかになってからは、驚きと長時間何を見せられていたんだ⁉︎という気持ちになった。
長時間かけて引っ張ったんだから、もっとあっと驚くオチであれよ!と思ってしまった。
終盤全容が明らかになってからも結構長かったので、トイレに行きたかったのもあり、早く終わってくれと願ってしまった。
これだけ長い映画で結局それだけのことなの⁉︎って思ってしまったので、所々大事な所を見落としていたのかもしれない。
全容が明らかになったとは言ったが、自分の中ではまだ謎な部分も所々残っているので、また機会があれば観てみようと思う。
ホアキン・フェニックスの演技がとても良く、ボーの人物像をクリアに表現していた気がする。
今作を観ているとアンジェイ・ズラウスキー監督やラース・フォン・トリアー監督の映画が頭をよぎった。
ぶっ飛んだ映画という意味で、これまで観たヘレディタリーやミッド・サマーよりも突き抜けた作品になっていたように思う。
(もっと短い作品でこんだけ飛んだ作品ならもっと観たい)
長時間の映画に耐えられ、不安になりたい人に観てほしい一作。
愛は憎しみ?
長々とすみません。