松岡茉優

マリアの恋人の松岡茉優のレビュー・感想・評価

マリアの恋人(1984年製作の映画)
4.5
普段好んで観ないような内容だったが、そのせいもあってか激エモだった。‪表向きはよくある戦後を舞台にしたメロドラマなのに、所々ガッツリ病んでて最高。隠れた傑作なんじゃないかこれは。
戦争から帰還した主人公が幼なじみの女の元へ行くが、その子には彼氏がいた。色々あって結婚できたものの、戦争中の捕虜の体験から主人公はEDになってて…みたいな話。
主人公が帰還したあと、喜びのあまりバイクを叫びながら立ち乗りしたり、愛を証明するためにコンロに手を焼き付けたり、所々ガチで病んでる。いきなり登場人物が感情を爆発させるのが不気味で最高。ネズミが口の中に入るとことか必要以上に叩いて殺すとことか病みの絶頂すぎて素晴らしい。嫁役のナスターシャ・キンスキーは絶世の美女すぎてビビる。途中から出てくる流しのキース・キャラダインがいかにもプレイボーイって感じでよかった。アメリカを舞台にしているのにずっと田舎くさい風景ばかりなのは監督の好み(なんかロシアみたい)なのか。
終わり方といい、作風といい、なんとなくキム・ギヨン『死んでもいい経験』を思い出した。
松岡茉優

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