特濃ミルク

華氏451の特濃ミルクのネタバレレビュー・内容・結末

華氏451(1966年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 華氏451度、それは本の燃焼が始まる時の温度。本を読むことはもちろん、所持することすら禁止されているディストピアを描いた映画。主人公はその世界で本を燃やしまくる消防士として活動していたのだが、ある日ふとした好奇心から本を読んでしまい…。
 本を読むことの推奨というよりも、TVなどのメディアを受動的に吸収するだけの思考停止人間になることへの警鐘だと感じたな。終盤のフェイクニュースなんてまさにそうだ。
 というか上官はツンデレなだけで絶対本好きだろうな。本を批評できるのは本を読んだ人だけだもん。
 正直前半は退屈だったけど、本好きの村に入ってからはマジで好き。本は全部燃やされるから中身を暗誦して人間が本になるっていう発想がいい。 彼が「嵐が丘」で、あの双子は「高慢と偏見」だ。君はそのエドガーアランポーの小説を燃やす前に頭に叩き込んでくれ。なんかかっこよかったな。ちゃっかりレイブラッドベリの「火星年代記」が混じってるのもいい。自分も本一冊暗誦してみてぇ。
 
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