夜間中学校の教師と生徒の交流を描いたヒューマンドラマ。
松竹株式会社創業百周年記念作品。
山田洋二監督が脚本も務め、西田敏行が主演、竹下景子、田中邦衛、萩原聖人、中江有里、裕木奈江、翁華栄、新屋英子、神戸浩らが共演。
夜間中学校のベテラン教師と7人の生徒の人間模様が綴られる。
日本になじめない中国人と日本人のハーフの青年（翁華栄）、孫もいる焼肉屋を経営する韓国人の女性年配者（新屋英子）、不登校女子（中江有里）、不良女子（裕木奈江）、清掃会社に勤める勤労学生（萩原聖人）、脳性麻痺で言葉の不自由な青年（神戸浩）、競馬好きの年配者（田中邦衛）。
7人の生徒たちの境遇や事情は違えども、共通することは自らが学びたいと思っていること。
驚くような事件はほとんどおきないが、山田洋二監督ならではの先生と生徒たちのごくありふれた日常がしみじみと描かれている。
「男はつらいよ」シリーズで監督と長年の付き合いのある渥美清がゲスト出演してるのも山田洋二監督作品らしい。
幸福とは何かを問いかけたヒューマンドラマです。
「小さい傘だけど じゃ 行きましょうか」
2024.3 BS12で鑑賞
第17回 日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞などを受賞（1994年）
