いやはや何だってんだこのセンス……。
うん、嫌いじゃないわ!
この摩訶不思議な世界観でもって30年前とか一体なんの冗談なんでしょう。
が、それも原作筒井康隆の名前を見れば、まあ7割納得できるというもの。
それでも残りの3割は「独特だなぁ」となりますね。
だってねえ、誰もが思うでしょうジャズによる異文化交流が笑いあり感動ありで描かれるのかなぁって。
だけど蓋を開けたら気狂いピエロ。お祭り騒ぎとしか言いようのないノリとテンション。
全体のテンポも独特。
会話も、演出も、カットも、間も。
間延びするかのようで子気味良く、韻を踏むかのように滔々と。
それらが拍子木の音とともにカンカンと進みます。
大政奉還?
戊辰戦争?
藩主の面目?
あ ほ く さ
それらに対して唾を吐きかけぽいっ。
んじゃまあ、ジャムセッションしますか!
だいたいこんな感じ!
意味は分かるがそんなんでいいのか!
いいんです!
ほら、音楽は海を越えるというか、壁は無いというか。
そういうことなんです。
だって最後のジャムセッション、凄い楽しそうですもん。(若干狂気を感じますけど)
このノリと若干のカオスは人を選びそうではありますが、予想外の掘り出し物でしたね。
かなり楽しめました!