ユースケ

レッド・オクトーバーを追え!のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【ロボコップ】のアゲアゲなテーマ曲を作曲した映画音楽作曲家ベイジル・ポールドゥリスによるアゲアゲなテーマ曲【Hymn To Red October】が流れるアバンタイトルからクレジットタイトルの流れで掴みはOK。

新型の無音推進装置キャタピラー・ドライブを実装したソ連のタイフーン型原子力潜水艦レッド・オクトーバーを手土産にアメリカに亡命しようとするマルコ・ラミウス大佐(ショーン・コネリー)をレッド・オクトーバー諸共葬り去ろうと目論むソ連の動きを察知したCIAの分析官ジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)の活躍を描く、トム・クランシーによるジャック・ライアン・シリーズ第一弾。

みどころは、言葉を交わした事もないジャック・ライアンとマルコ・ラミウス大佐が、情報交換が出来ない潜水艦の中から互いの意図を読み合い、信頼を深め合う展開。
コンピュータでも見破れないレッド・オクトーバーの無音推進を見破るアメリカのロサンゼルス級原子力潜水艦ダラスのソナー員ロナルド・ジョーンズ兵曹(コートニー・B・ヴァンス)の活躍も要チェック。
仕事の出来るプロフェッショナルな男って素敵よね。

更に、魚雷をスレスレでかわしたり、魚雷の安全装置を計算に入れて魚雷の進行方向に舵を切って魚雷を無効化したり、魚雷を撃ち込んできた潜水艦に撃ち込んできた魚雷を引き連れて向かってお返したり、潜水艦映画としてもみどころ満載。
涼しい顔で指示を出しまくるショーン・コネリーがたまりません。

ちなみに、国の最新兵器をパクったり、人格者の軍人が妻の死をきっかけに事件を起こしたり、絶対に裏切らない副官(サム・ニール)が登場したり、現場を知らない主人公が現場に飛ばされたり、なによりも、ショーン・コネリーが出てたり、本作が製作ジェリー・ブラッカイマー×監督マイケル・ベイによる傑作アクション映画【ザ・ロック】の元ネタである事は紛れもない事実であります。