メイマーツインズ

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

4.1
《オカン、ありがとうね。》

リリー・フランキー原作で彼の自伝的作品。
オダギリジョー主演の母子物語。
前回レビュー作”とんび〟の流れで久々に。
ソフト所有で再鑑賞。


ベストセラー作家に画家、個性派俳優としても活躍しているリリー・フランキー。彼の飄々とした独特の雰囲気は多くの人を魅了する。
彼は福岡出身ということで、この物語には福岡がよく染み込んでいる。

男はマザコンが多いという。おそらく自分もそう…(苦笑)
原作がベストセラーになっていた頃、母親が胃がんになった。かなりショックで…
初めて母親の死を意識した。

本作の主人公(オダギリジョー)のように、自分も放蕩息子だった。恥ずかしい過去であるけど、東京からお金の催促のために福岡の母親の職場に連絡したことは一度や二度ではなく…😓
だから主人公は自分の20代を見てるかのようで(苦笑)
さらに原作の母親のイメージが自分の母親に似ている。だから”東京タワー…〟は本もドラマも映画も特別な感情がある。

幸いにも母親の胃がんは初期のステージで手術により根治したものの、それから数年後には敗血症、またその数年後には肺がんと大病を乗り越えた母親。
リウマチを患いながらも、有難いことに今も元気にいてくれている。

親を亡くす経験が、人を成長させるという。
そういう意味では自分に必要な経験なのだろう…
かなり遅くなったけど、孫を見せることはできた。
あまり時間は残されていないかもしれない。
母ちゃんとの残された時間を大事にしたい、そんなことをあらためて思わされる作品です。


本作でレビュー600作品。
Filmarksに加入して約2年。
こんなにレビューするとは…
たくさんのいいねとコメント本当にありがとうございました🙇‍♂️
コロナ禍もあり、プライベート、仕事にと困難な時もありましたが、映画が”精神安定剤〟となり前に進めたと思います。そしてみなさんの存在が励みになりました!

時には辛辣なレビューをしたりで、その作品のファンの方を不快にさせることもあったかもしれません。
ただ自分の信念として、自分のレビューを参考にされてる方のためにも、長いものに巻かれない正直な採点とレビューを心がけていることをご理解いただけたら幸いです。
こんな私ですが、今後とも宜しくお願いします🙇‍♂️