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東京タワー オカンとボクと、時々、オトンのぉゅのレビュー・感想・評価

3.6
2024年 鑑賞 24-17-4 [1-17]
NHK BS プレミアム シネマ にて
リリー・フランキー先生の同名小説を原作に、「歓喜の歌」「深夜食堂」等の松岡錠司監督による、筑豊でオカン(樹木希林さん)に女手ひとつで育て上げられたボク(オダギリジョーさん)は、上京後自堕落な生活を送りオカンとは疎遠になっていたが、なんとか仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンが病を抱えていたことを知ったボクはオカンを東京に呼び寄せるヒューマン作品。

ー 自分もオカンもまだ諦めない ー
以前にドラマ版を観てハマり、ずっと機会があれば映画版も観たいなぁって思っていた私 やっとその機会が! ...って他力本願かーいっ!、小倉の家とアバンギャルドな事件と過去のボク&オカン([若い頃のオカン]内田也哉子さん)& オトン(小林薫さん)、写真に写る中途半端な東京タワー、8ミリフィルムのカメラ 懐かしい、通りゃんせ 通りゃんせ〜♪と2本の煙突から黒い煙がという風景、炭鉱町とトロッコと少年期、現代と病院とイラストの仕事、オカンの過去とピラミッドの頂点と花札とおかしな顔、幼少期の回想と小倉の家と船の絵、ボクとオカンの過去はどれもしみじみな気持ちに ぐるぐる回ってオカンを探すボクとオカンの再会シーンと糠床と新居のトイレのシーンなど、オトンは自由人とギターとオカンをき自由にという気持ち、風俗のお店でデッサン、美術高校の合格と町を出るボクと見送るオカンの姿や手紙はどこかグッと来る(中学、高校時代のボク役の冨浦智嗣さんの声をどこかで聞いたことあると思って調べたらやっぱり!ってなった)、大分の一人暮らしと堕落、ご馳走と東京の大学に進学、東京と掃除機とゴミ溜め、埃塗れで息ができないとグルグルと回される、勝地涼さんの居候と中退?と浪人後卒業とオカンに寄生、小泉今日子さんと講談社と家賃滞納、荒川良々さんとずっといない、板尾創路さんと新幹線代、麻雀卓の向かいに昔の自分が... 、オカンの甲状腺の癌と現在のオカンの検査の結果、ボクもオカンも諦めないと六角精児さんと宮崎あおいさんとリスタート、郵便配達と田口トモロヲさんと小包、オカンの癌はまだ残っていると借金完済とミズエ(松たか子さん)登場と新しい彼女、オカン遂に東京へ!と何度も電話、月が〜 出た出た 月が出た〜 あぁ〜 よいよい♪、東京駅とボクを見送って15年振りに二人が共に暮らす、下がボウリング場と糠床と「よろしくお願いします」、うさぎだ!、ボクの友達の胃袋を掴むオカンとダンスホールでのオカンの昔話、東京タワーの夜景とオカンは... 、ミズエの説得と抗がん剤治療、指輪とミズエはボクと... 「貰っていいのかなぁ?」、柄本明さんとオカンの東京での生活の終わりの始まり、オカンの手を引いて歩くのは初めて、松田美由紀さんとオカンの終の家になるかも、辛そうなオカンと生きようとするオカン、鏡越しに昔のボクが... 、桜の季節の東京タワーの雪とその日はエイプリルフール、ラジオとダンスホールの二人と... 、若い頃のオカンがボクに語る「仕事をしなさい」と、あの芸を引き継ぐミズエ、オカンと一緒に寝るボクと「あの1年で親孝行は一生分してもらった」、塩見三省さんとボクの挨拶とオトンの涙、オカンの遺品とオカンからの手紙と古い写真、東京タワーに登るボク&ミズエとオカンの位牌、ミズエへの手紙と “さよなら” の文字とありがとう...

ドラマ版とは全然違う感動で、大学時代の両親との別れの時を思い出しウルっと来た。親孝行をしたい時には親が居ないといいますが、親孝行は思い立ったらで!私もそうします!。あと書ききれなかったが、渡辺美佐子さん佐々木すみ江さん、寺島進さん、猫背椿さん、伊藤歩さん、小島聖さん、田中哲司さん、光石研さん、仲村トオルさん、岩松了さんらも豪華(カメオ)出演!でもまぁ色々あったそうだけど、それも含めて印象的な作品となったな。

「春になると東京には掃除機の回転するモーターに次々と吸い込んでいく塵の様に 日本中の若い奴らが吸い集められてくる 暗闇の細いホースは夢と未来へ続くトンネル しかしトンネルを抜けるとそこはゴミ溜めだった」

「この街で二人で住むんよ」「はい」「もうずっと二人で住むんやけんね」「はい」

「よぉ頑張ったね もう心配しなさんな 本当よぉ頑張った」

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