やた

ノートルダムの鐘のやたのレビュー・感想・評価

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)
3.9
やたらオタクが好きなディズニー映画ということだけ知っていて、気になってた作品。
久しぶりにディズニーの手描きアニメを観たけど、この色合い!この動き、この表情の変化!懐かしさが嬉しいし、CGにはないダイナミックさと繊細さがあって楽しい。(もちろんCGも良い)
特にフロローの表情や髪がファサ…ってなるところの気持ち悪さはなかなか簡単に表現できるもんじゃないよな〜と改めて感動した!

カジモドが逆さま祭りで王様に選ばれるくだりはつらくて目を背けたくなったし、あまりにも早い失恋は胸が痛くなったけど、後者に関しては他人と関わらないと得られない学びでカジモドにとっては必要なものだと思うし、フェビュスがちゃんといいやつで納得できた。よくある爽やかの押し売り系王子キャラじゃないのも良かった!
エスメラルダがカジモドではなくフェビュスを選んだ理由も、容姿はあまり関係ないようにちゃんと描かれていて安心した。

でもやっぱりこの作品の一番の魅力はフロロー!蠱惑的で自分の思い通りにならないエスメラルダを、どうにかして手に入れたくて街を焼き始めるとかどう考えてもヤバいしそれをカジモドのせいにしてるのかなり神経太い。
エスメラルダの匂いをスンスンかいでるのも、炎に向かってエスメラルダへの欲望を歌い上げたかと思ったらバターン!!って倒れるのもおもろ過ぎて、なんかもう憎いとかヴィランとかどうでもよくなってくる。

昔の作品も良いな〜と改めて思えたので、まだ観たことないものや観たけど忘れてるものにも触れたいと思った。
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