Yukiko

アンデルセン物語のYukikoのレビュー・感想・評価

アンデルセン物語(1952年製作の映画)
3.9
2019年3月23日
『アンデルセン物語』1952年制作の2006年リマスター版
監督、チャールズ・ヴィダー。

1805年生まれのハンス・アンデルセンはデンマークのヒュン島
オーデンセという村で靴職人を営んでいた。
ハンスは孤児院から男の子を引き取って靴作りの弟子に
している。
ハンスは話し好きで、近所の子供達が学校に行くより、
ハンスの物語を楽しむ様子を見て、村人達はハンスを追い出す
ことを企てる。
それを知った弟子は、ハンスにコペンハーゲン行きを勧め、
弟子も一緒にコペンハーゲンに行くことになった。

弟子の機転から、王立バレエ団のプリマのシューズを作る
ことになったハンスは、プリマに憧れ『人魚姫』の話を
創作する。
その話を弟子が読んだ後、話を書いた紙が風に飛ばされて……


あのアンデルセンの実話と、アンデルセンが創作した話……
みにくいアヒルの子、おやゆび姫、はだかの王様、人魚姫……
などが映画の中に挿入されています。

アンデルセンの良い面と悪い面の両方が描かれていて、
観ていて気をもむ感じ。
子供好き、子供から好かれる。性格がやさしい。
惚れっぽい。都合良く解釈する。楽天家。
でも、弟子がしっかりしてるからぁ!

ラストではオーデンセの村に帰省することになっていますが、
実際はフランス、スイス、イタリアと他国へ何度も外遊して
創作活動をしていたらしい。
wikiには「(大学に入学したけれど)大学を卒業しなかった
アンデルセンは、旅行を自分の学校として、多くの記を
書いている」と記している。

この映画では、コペンハーゲンの劇場で、バレエ団が踊る
シーンが組み込まれていて、特に「人魚姫」のシーンは圧巻!
Yukiko

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