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イーオン・フラックスのanonのネタバレレビュー・内容・結末

イーオン・フラックス(2005年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

amazonプライムビデオでは評価3.8だったが、他のところではスコア低めなところが多いようで、やはり「うーん…」という感じ。

映像というか、舞台装置の細かいところはいろいろ凝っていて、がんばってる感じはあるものの、凝り方のクセが強くて微妙な気持ちになる。2415年が舞台らしいので400年後なんてわからないけど、「えーこうなるかなあ?」と思うようなところがいくつもある。全然違うといえば違うのかもしれないけれど、クセの強さが『ジュピター』とちょっと似ている気がする。

そういうクセの強さはある意味面白いとも言えたけれど、とにかく話がイマイチだった。面白くない話を引き延ばすために変にこねくり回してしまった感じ。追われていても全然ドキドキしないし、普通そこですぐ撃つだろうってところで撃たないで何かを待ってる感じなのも変。
クセが強いと言っても、同じ舞台装置でもう少し何か面白くできたんじゃないかなぁ…という気がしてもったいない感じ。

シャーリーズ・セロンの方の味方が敵になってまた味方に…というゴタゴタも気になったが、一番違和感があったのが、
元部下「どうかご命令を」
元議長「敵ではないのか?」
元部下「我々には政府が必要です。ご復権を」
元議長「ありがとう。」
ってやり取り。確かにこの元議長はいい人設定だから復権したらいいと思うんだけど、こんなやり取りで今後お互い信頼できるのだろうか。やり取りそのものもなんか吉本新喜劇っぽいし。
この(元)議長、主要人物のはずだし見た目というか顔はいい感じで役に合っている気がするのに、イマイチ魅力がない。こういう話の主要人物らしからぬやる気のなさ感が原因な気がする。

シャーリーズ・セロンは例によってきれいだけど、黒髪があまり似合ってない気がして、それももったいなかった。もっと違う髪色だったらもっと映えたのに、彼女の良さを消してしまっているのではと何度も思ってしまった。黒髪でももう少し軽い感じの色だったらましだったかも。それでもシャーリーズ・セロンの美しさでだいぶ底上げされてる感じはある。違う人だったら途中で脱落してたかもしれない。

あとアクションもがんばってる感はあるけど、あまりワクワクしなかった。アクションのためにアクションしてる感じ。なんだろう。全体的にやりたいことを詰め込んだ感ばかり目立って肝心の話が適当すぎるいうか…なんだかひたすらもったいない感じだった。

2021-039
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