らんらん

駅前旅館のらんらんのレビュー・感想・評価

駅前旅館(1958年製作の映画)
3.5
上野駅前にあるクキモト旅館はなんかのw指定旅館にもなっており、修学旅行などの団体客でいつも繁盛している
そこで番頭をしているジヘイ(森繁久弥)をメインに、番頭仲間の伴淳、多々良純、飲み屋の女将淡島千景、団体客を斡旋する添乗員フランキー堺といった面々が繰り広げるドタバタ劇

全部で24作あるという東宝喜劇映画駅前シリーズの第1作目

ストーリー説明するの難しい系のお話
このシリーズ初めて見たからか、どう展開してどう終着するのか全く読めなかった
でも楽しい!何たって出演者が豪華、登場人物が多くてちょっとした役でも見知った役者さんが出てくる
旅館の経営者夫婦で森川信&草笛光子、そこの若い者で藤木悠
旅館の客として淡路恵子、浪花千栄子、左卜全、お婆さん役の沢村いき雄、そしてセーラー服の市原悦子w
上野界隈でいかがわしい客引きをしているチンピラ集団、山茶花究、大村千吉
上野駅の警官堺左千夫、この辺りが顔と名前一致して気づいた出演者

群像劇に近いと思う、一応主人公&ヒロインに森繁久弥と淡島千景って感じ

内容は、、、昔は良かった?みたいな現代のせちがらさにうんざりするみたいなお話かと
何しろ1958年の上野駅言われても当時の世情もよくわからないので、あまり感慨がないんですが、、、

当時は修学旅行とか団体旅行のメッカが上野?(を拠点に?)みたいな感じで、客引きなんかしなくても団体客がドカドカやってくる
森繁久弥のような客引きの上手さとか愛想とか、なくてもやってけちゃうの
その寂しさ侘しさみたいなのを感じながら新天地へってラスト

現代から見るとこの時代のほうが賑やかで活気があって良い時代に思えるけど、当時は当時で同じように昔は良かったがあったんでしょうねー

この作品で一番印象に残ったのは森繁久弥!今まであまり出演作見たことなくて(こないだ「負ケラレマセン勝ツマデハ」って映画の主演で見たけども)
その魅力がいまいちわからなかったんだけど、この作品の森繁久弥は凄い良かった!
中年のおっさんなんだけどなんかかっこいいの
なんか時々寅さんに見えた、口調や演技、顔もなんとなく似てると思う
寅さんを少しかっこよく渋くして、色気もあってモテて女を苦手としないって感じ

何かと邪魔される淡島千景とのイチャイチャシーンも良かった!淡路恵子もだけど女の方から誘っちゃうのもわかる色気?そして変にがっついてないのが良いんですよねー、いやらしい感じがないの、そこが一番良かった

森繁、伴淳、フランキーが目玉なシリーズらしいんですが、個人的には淡島千景であったり女優陣を目的に見ていたので、その寸評

淡島千景は誘ってるのにおあすげをくらい、ムードをぶち壊すフランキー堺にキレてコップを投げつけるシーンが印象に残る
前半のヒロイン淡路恵子は耳を責められるシーンの色気、旅館の階段を登る際のヒップライン、脚線美がセクシー
あとはもう1人、旅館の女中お京ちゃんも清楚で表情豊かで好印象

脇では草笛光子のしたたかさと貫禄
浪花千栄子の安定したユーモア、体操服での生足千栄子様が拝めますw
市原悦子は名もなき脇役ながらあの声と容姿ですぐわかる!あんなおばちゃん顔で酔っ払ってる女学生姿はちょっと衝撃かもw 調べたら当時22歳!えーー!若いのにおばちゃん、、、老けてたんだねーw これを若山セツ子あたりが演ればかわいらしく見えるだろうにねー(脇役すぎてありえないけどw)
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