改名した三島こねこ

ニキータの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
3.5
ニキータが野生的な美をから理性的な美へと徐々に変容していく様が一番注目すべきである。しかし国家という理性の権化ともいえる装置でも彼女の奔放な本質を破壊するには至らないというのが今作の主題であるようだし、またそれを己が所有したいという欲求に翻弄されるチェッキー・ガリョとジャン=ユーグ・アングラードにもまた思考を向けさせられる。女性美というものを考察するうえで文学性が非常に高い一作であろう。

個人的にはジャン・レノがかっこよかったので満足。いざという時のために塩酸を風呂場に常備しよう。