やすはらとおる

ニキータのやすはらとおるのレビュー・感想・評価

ニキータ(1990年製作の映画)
4.7

ー どこで笑顔を習った?ー

ー あなたに ー




獣のように空っぽな少女が人になり
、大人になり、女になっていく。
そんな1人の成長記録のようでもある

二人の男から別々の愛情表現を受けて殺し屋として一流になり、1人の女になり彼女は完成されていく。


恋愛要素は少ないが少し歪んだ三角関係も見所かな。


全体的に映画レオンに雰囲気が似てるなぁと思っていたら途中からジャン・レノ本人登場で笑った。

どうやら監督が同じだそうで、ここにでてくるジャン・レノが演じる殺し屋はレオンのモデルになってるのだとか。
レオンファンも必見の作品となっている。


私事だが映画を見ると前の失恋を思い出して苦しくなるというトラウマがあり、久方ぶりの映画鑑賞となった。
そんな中で再度映画の素晴らしさを教えてくれた作品。



ー どこで笑顔を習った?ー

ー あなたに ー

当時悲しみを背負っていた恋人に同じ言葉をかけたらあの子はそう返してくれただろうか。
風の噂では今幸せそうにしているらしい。
それでいい、自分の隣でなくても彼女が幸せなら。
ラストシーンの2人のように僕も密かにそう願っている。