このレビューはネタバレを含みます
初鑑賞です。
いい映画でした。
社会の苦さを描きつつ、人情を感じられる作品でした。
①良かったところ
・序盤
ジョーズのパロディで始まりました。
なかなかグロテスクで驚きました。
そして、満男くんの小学校入学が感慨深かったです。
・おじいさん
登場当初は気分が悪かったです。
非常に厚かましかったです。
一方、宿屋ではないと分かってからの変貌ぶりには納得できないところがありました。
同一人物とは思えなかったです。
「実は著名な方でした。」というサプライズを盛り上げるためとは思いますが、序盤の嫌な人描写はやり過ぎに感じました。
と書きつつ、正体が明らかになってからの青観先生の描写は良かったです😊
京都でのお志乃さんとのやり取りが印象に残っています。
お志乃さんが「後悔はつきもの」と述べていましたが、胸に響きました。
気持ちが軽くなる考え方だなと。
別れの会釈も素敵でした。
・寺尾聰さん
お若かったです。
青観先生役の宇野重吉さんがお父様と知って驚きました。
・ぼたんさん
明るく振る舞っている分、どこか影を感じました。
騙された件が本当にしんどかったです。
社長の協力が嬉しかったです。
そして、寅さんの怒り。
ぼたんさんへの強い気持ちが伝わっきました。
ぼたんさんの心が多少は救われたのかなと思いました。
そこからの終盤の展開も良かったです。
・物語の着地点
まず、青観先生が寅さんの申し出を一度断るところが良かったです。
仕事へのこだわりを感じました。
その上で、ぼたんさんに絵を贈っていたところが胸に響きました。
ぼたんさんが「絵を売らない」と語るところにもグッときました。
②まとめ
いい映画でした。
観て良かったです🙇