このレビューはネタバレを含みます
シリーズ17作目。
オープニングの寅さんの夢は前年に公開された『ジョーズ』のパロディでした。よっぽど話題に上っていたんでしょうね。
マドンナの太地喜和子は龍野の芸者「ぼたん」として、苦労を抱えながらもそれを表に出さず、きっぷのいい芸者を好演していました。
人気マドンナランキングでは3位だとか。
『黒部の太陽』に続いて親子共演した宇野重吉と寺尾聰も見どころのようです。
ルンペン(ホームレス)を拾ってくるというエピソードは、夫の実家でも死んだおじいちゃんの昔話として聞かされたことがあります。(残念ながらその人は大先生ではなかったけど)
今では考えられない事だけど、昔はこんな人助けもあったんですね。
7万円を返しに行って、さらに菓子折りまで渡すというさくらの心遣い、お金より大先生の絵画を大切にするぼたん、どちらもカッコ良かったです。