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鬼婆のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

鬼婆(1964年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

宇野重吉の落武者だが。もしかしたら般若の面で隠していたのは感染症による痘痕アバタではなかったのではないだろうか。なぜなら面のせいで肉の剥がされた顔貌だがそうとは見えず。まるでマタンゴのようで。感染症の末期に見えた。面を介しての何かの接触感染か。だとすると性病的に蔓延する可能性もある感染症。嫁の淫蕩と乙羽信子の欲求不満を踏まえて考えると。単なる怪奇映画どころか終末ホラーな映画にさえ見えて来て滅茶苦茶こわい。だってラスト。乙羽信子。穴を飛び越え。落ちていないようだったから。宇野重吉はポーの赤死病の仮面に出て来る仮面の男。実体は無い。乙羽信子と宇野重吉の件。高齢者の屈折しまくった象徴的性的関係。やはり高齢者の殿山泰司も金に物言わせ女を手にしていたし。これは空恐ろしい新藤兼人版やすらぎの郷か。
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