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俺が人生で出会いたくないと思っていた映画についに出会ってしまった。ヴァルダは悪魔だ。
彼女は悪魔のような才能に恵まれてしまった。いっそこんな映画を作るくらいならその才能に恵まれていなければ良かったのにとさえ思えてしまうほど良く出来た映画。
傑作だ。
下にネタバレ。
何も知らずに観たから想像してたような作品とは違いすぎて普通に胸糞悪すぎて吐きそう。殺意しか湧かねえ。
全然違うんだけど『ラルジャン』を彷彿とさせる。
「ウソはつかない」と言うたびに嘘を塗り重ねる。薄っぺらい言葉で飾りつけた愛ほど軽いものはない。ヴァルダ姐さんらしい愛の物語であることに違いはないんだけど、今までとは角度が違いすぎて抉られ方が尋常じゃない。
窒息しそうなくらい悶々と続く幸福の中で平然と行われるえげつない行為。「満たされてないから」じゃなくて「満たされてるのに」ってのが一番気持ち悪い。きっしょい◯ね。調子乗んなカス。こんな映画作るなんてヴァルダ姐さん頭おかしいよ。
映画としては非の打ち所がないのが憎たらしい。ここ最近見た映画で一番美しい。
あまりに負の感情が渦巻きすぎて映画自体に0点出したくなる。共感だけが世界じゃないと思い知った。清濁併せ呑んで負の感情も受け入れられる器量を身につけなきゃいけない。胸糞だからって無闇矢鱈に0点つけてたらダメだ。むしろ0点つけたいと思わせるくらいに感情移入させるすごい映画という解釈に持っていくことにした。
終盤になって一番最初の違和感しかないひまわりのカットの意味が分かる。天才だ。
男を極限まで嫌わせることで説く過激なフェミニズムなのだとしたら、この映画はあまりにも成功しすぎている。何せ男の僕を男嫌いにさせたんだから。
素晴らしい映画でした。僕を永遠に傷つけました。二度と見たくありません。