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死者との結婚のellecinemaのレビュー・感想・評価

死者との結婚(1960年製作の映画)
5.0
最高!フィジカルで欲しいくらい!
個人的にラストの締め方だけが好みではないけど、そこが最高なら200点あげたいのでそこを引いても満点!

宣伝マン楽だったろうなあ。スチールならどこを選び取っても絵になる最高の構図の数々。なんかPortishead”Over”のジャケットみたいなシーン連発でもう最高。

ヌーヴォでは今日から一週間やってるのでもう一回観に行きたい!でも時間がないかも、、、

◆ヒッチコック『裏窓』の原作者・推理作家アイリッシュの長編を、松竹ヌーヴェル・ヴァーグの牽引者の一人であり後に直木賞作家となる高橋治が監督したサスペンスメロドラマ。夜の瀬戸内海をゆく一隻の汽船。男に棄てられ自殺を決意した女が、衝突事故で意識を取り戻した時、まったく別の人生を手に入れていた…。

♪劇伴は全編ジャズ!スリリング!

引用→ 映画の中のジャズ、ジャズの中の映画 Text by 上島春彦 第23回 ヌーヴェル・ヴァーグ旋風と日本映画(のジャズ)
http://www.eiganokuni.com/kamishima/15.html
『彼女だけが知っている』で中村八大にMJQスタイルをやらせて成功を収めた高橋治監督が松竹映画『死者との結婚』で、三保と同志的関係にある前田憲男を起用したのは60年5月。ジャズ・アレンジャーとしての前田の手腕が発揮された本作は、MJQよりもさらに小編成のパートすらある。パーカッション一つだけで演奏されるタイトル曲だけを取ってもアヴァンタイトル(タイトル・パートの前に物語を入れる映画話法)の良さを活かしきっている。現在は小説家として活躍する高橋の映画界でのキャリアにとってジャズはやはり重要なものだったのだ。