ミサホ

無宿 やどなしのミサホのレビュー・感想・評価

無宿 やどなし(1974年製作の映画)
3.8
じわりと来る雰囲気の作品でした。
この頃の日本映画はとにかく台詞が聞き取りづらいので字幕で観ました。

高倉健と勝新太郎。
この二人の共演が実現していたんだ!

お調子者だけど、ちょっと照れ屋で、どこか一生懸命な勝新と、相変わらず渋い、寡黙で一本気な高倉健。

この二人と当てのない旅の同伴者となる女。若かりし頃の梶芽衣子!輝くばかりのその美しさにうっとりしました。

刑務所で出会った二人の男。
勝新は無邪気に、海底に沈んだお宝を探すんだい!という。健さんは、兄貴分の敵討ちを目論む。女郎屋にいた梶芽衣子はそんな風来坊の二人について行く。

果たして彼らの運命は?

全体的に間延びした退屈さは、洒落たカメラワークと映像美が打ち消してくれる。それに健さんの格好良さと可愛い勝新!まるまるっとした勝新。男同士の愛にも似た雰囲気出てました。

煙草🚬の二本吸い…
それ、映画でやるんやね。
さすが勝新太郎です。

この三人に海は似合わないなぁと思いながらも、どこか『太陽がいっぱい』のようであった。それに『明日に向かって撃て!』を思い出させるようでもあり、どこか、外国映画の趣がありました。




以下ネタバレ





あゝ永遠に宿無しかよ〜
ミサホ

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