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オーロラの彼方へのBGのレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.5
手に汗握る上質のタイムクライムサスペンス!アイネクライネナハトムジークではない。これはもうね、面白い!良く出来てる!父子がガッツと根性で挑むコールドケース。奇跡がもたらす運命に、親子の絆で立ち向かう!タイムパラドックスにより、最初から最後まで刻々と転じるストーリーに釘付けになりましたよ。

まずね、邦題を付けた人は本当にどうかしてると思う。観てないよね?絶対、観ないで付けたよね?あのさ、観たほうがいいよ。絶対、面白いから!

消防士フランクは、最愛の妻ジュリア、そして愛する一人息子ジョンと幸せな日々を過ごしている。消防士の仕事は危険も多く、命が危ぶまれることも少なくない。夜空にオーロラが美しく輝く夜。ラジオからは連続殺人事件が報じられる中、危険な現場に向かうのだった。
30年の月日が流れ、ジョンは警察官になっていた。付き合っている彼女とは上手くいかず、かつて幸せな日々を過ごした実家から離れられずにいる。そして、30年前と同じように、美しいオーロラが発生したある日。存在すら忘れていた父親の無線機が出てくる。何気なく通信すると聞こえてくる男の声。彼はどうやらベースボール、ニューヨークメッツのファンのようだ。1969年、大ファンであるミラクルメッツのワールドシリーズ制覇を見ることなく事故で他界した、あの父フランクと同じように…。

とにかく脚本が素晴らしい!もう教科書クラスだと思うよ、これ。張られた伏線を回収しながら、次々に訪れる変化に駆け回る主人公たち。一つ解決すると、それが切欠となり変わる事態。息つく暇もなく、物語が展開していきます!

ラストの怒濤の展開には痺れた!その前で終わると思ったから、まあ良作かなぁ、などとたわけた感想を頭に浮かべてましたよ。ごめんなさい!これは傑作でした。最後までハラハラ、ドキドキ!うおっ!この展開は考えてなかった!激アツ!

実に楽しい鑑賞時間でした。親子愛にほっこりするし。父親を早くに亡くした自分には響きまくり。タイトルやパッケージに騙されず、未だ観てない方は是非ぜひ!SFサスペンスの大傑作!
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