いきなり「東洋のカサブランカ・対馬」と出てきてツカミはバッチリ。しかし見ているうちに「おや、これは妙に見覚えがあるぞ」という展開の数々……どうやら以前見たことがあるらしい。すっかり忘れてたし、なんなら2度目を見終わった今もかなりの部分が忘却の彼方にあるような映画ですが、まあいい。
役者名がわからないのだが吉田輝雄とはりあう拳銃使いなど、いい佇まいだし、三原葉子が特に理由もなく着替えるシーンなど筆頭に画面も安定感があるように思う。やはりクライマックスは三原葉子が「月の海辺に寝転んで ミイラみたいに寝てしまえ」というすごい歌詞の歌にあわせて踊るシーンで、まあ何がなんだか感はあるのだが、ここで初めて天知茂が登場する、というのが良い。