雑君

ゴジラの雑君のネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

2019年5月 AMAZONPRIME 古臭さを感じない、などということはさすがに無いがそれにしたって見れる、ていうか面白い、そしておっかない。すごいもんだ。特撮だのCGだのの技術的な凄さは大きなスクリーンに足を運ぶ理由には十分だが、結局新しい技術の前にどんどん色褪せていく。それでも後世に残るのはとどのつまりドラマやパッションに秀でた映画なのだなあ、とかなんとか改めて思ったのことよ。

芹沢博士の心理とか行動とかの描写、最後の選択、深いよなあ。自己犠牲で一見きれいに締めるお話があまり好きじゃないしだいたい作り手サイドの思考停止で安直な逃げ道だとすら思ってるんだけど、このゴジラの芹沢博士の強い稔侍の先にある、他人から見たら無意味にすら見えかねない選択は、裏を返せば個人の尊厳を強烈に守りぬいた描写で、ズッシリくる。
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