俄然、面白かった‼︎
いろんな丹下左膳を観たけれど、
コノ左膳が一番面白かった‼︎
何より、丹下左膳ビギニング。
何故、丹下左膳が丹下左膳になったのか?
で、幕が開く。
知らなかった。
そのエピソードが面白い。
まるで、アメリカンコミックのプロローグの様。
そりゃあ、反体制にも世捨て人にもなるよね。
その顛末を知って観るのと知らないで観るのでは、
その後の思い入れがかなり違うのでは?
萬屋錦之介さん、コノ当時はまだ中村錦之助さんだが、
の左膳になる前と左膳になった後の演技の差が凄い‼︎
錦之介さんはどう云う理論で役を演じていたのだろう⁇
今更ながら知りたい。
3日連続で錦之介さんの作品を観たが、やはりコノ人は巧い‼︎
さて、脚本、演出が五社英雄監督。
まだフジテレビの社員だった頃の作品。
きっと三匹の侍の演出が評価されての抜擢だったのだろう?
ホンも面白いし演出もスピーディー。
54年も前の作品とは思えない。
今だって全然行ける。
画角が凝ってるし、
サム・ペキンパー的なスローモーションもある。
ガルシアの首を思い出した。
天津敏さんが敵役で出ている。
嬉しい。
ちなみにちょび安は青影さんである。
で、赤影を思い出す。
関係ないけどね。
で、コノちょび安ト云うキャラクターは、
今風に云うト、セイブ・ザ・キャット的なキャラクターなんだな。
だから、左膳を始めとしたその取り巻きたちが、基本的に反体制の犯罪者たちでも憎めないト云う構造になっている。
苔猿の壺が何故百万両の価値があるのか分からないけれど、
コレは、ヒッチコックにおけるマクガフィン的な役割なんだな。
で、ラストは、
左膳ト天津敏さんの直接対決⁉︎
こうして観るト、
五社英雄監督の脚本には、
ハリウッド映画の面白要素が全て入っている。
果たして偶然か?
修行の賜物か?
役者さんでは、淡路恵子さんと藤岡琢也さんの名コンビ。
木村功さんの端正な演技。
そして、三匹の侍から我らが丹波哲郎さん❣️
時代劇が好きな方には是非オススメ‼︎
超楽しめます❣️