丹下左膳 飛燕居合斬りの作品情報・感想・評価

「丹下左膳 飛燕居合斬り」に投稿された感想・評価

アップの多さとかクローズアップのデカさはちょっとテレビ的かもと思ったけど、とても面白い作品だった。

丹下左膳が刺客を切り終えてその場を離れてから死体が落ちてきたり、斬りかかると相手の着物が切れて持っていた小判が落ちてくるとか、遊び心のある演出が多い。ラグビーみたいに壺を取り合うシーンも良かった。

最初はライバルであった左膳と泥棒2人が仲間になっていくのが楽しくて、淡路恵子さんのきっぷのよさは最高! 金子くんの左膳のモノマネ、珍しく真面目な木村功、待ってましたの大友柳太郎。

「錦之助映画祭り」@ラピュタ阿佐ヶ谷
評判あまり良くないっぽいですが、期待していなかったこともあってかなかなか楽しめました。
壺を取り合いながらや上下の空間を用いた立ち回りはテンポもいいしカッコ良かったです。『百萬両の壺』とは違った良さがきちんと出ていたように思います。
ただ、話自体は正直面白くないし、錦之助の演技もちょっとやりすぎ気味かなとも思います。それでも好きですが。
お家の安泰、武士の面目に振り回された挙句裏切られ右目と右腕を失った男中村錦之助
柳生藩お取り潰しを企む幕府重臣河津清三郎は巨額の費用を要する日光改修を押し付ける
困り果てる柳生藩主丹波哲郎だが柳生には100万両の在り処が示された家宝苔猿の壺があるという、弟木村功に命じて壺を調べようとするのだが
それを知った河津清三郎によって送られる公儀隠密、金目当ての泥棒淡路恵子&藤岡琢也、ちょび安少年、そして丹下左膳と5つの勢力による壺争奪戦が繰り広げられる!

今年の一発目のレビューは一番好きなジャンル時代劇、そして一番好きなスター中村錦之助の映画からチョイス

丹下左膳に苔猿の壺、柳生家、ちょび安、お藤さん、萩乃さん
やっぱり丹下左膳といえば山中貞雄の「丹下左膳余話」の影響が大きいですねー、ほとんどがそのリメイクに近い
この作品でも一見リメイクかと思いきや、ちょっと異質
とにかくアクションを前面にもってきた時代劇な印象
本来の冥府魔道的なダークな丹下左膳と、ホームドラマのようなほのぼの丹下左膳と、その中間的なところを狙ったのかなーみたいな

残念ながらあまり面白くないw特に印象に残るシーンもない
映画本編を見ての感想は特にないのが寂しいところ
特筆するなら隻眼隻腕になる前の姿が描かれている丹下左膳ってのが珍しいかなと

あとはやっぱり番外のエピソードのほうが興味ありますね
中村錦之助、入江若葉の武蔵コンビはこの作品を最後に東映を退社
中村錦之助と淡路恵子といえば元夫婦、調べてみると結婚したのがこの年みたい
この2人の共演て他にあるのかなぁ、結婚した年からしてこれが出会いってわけでもないような
助演の丹波哲郎も丹下左膳を演じたことがあって、唯一隻眼隻腕が逆な丹下左膳をやったらしいw
さらには大友柳太朗も丹下左膳経験者、後年甥の中村獅童も丹下左膳を演じていたのを覚えています

まとめ!
丹下左膳だし、中村錦之助だし、東映だしでばりばりの時代劇を期待してみると肩すかし
当時の東映は任侠路線にシフトしていて、その影響がちらほら、なんかチンピラっぽくて軽いのよね
そりゃ山中貞雄、大河内伝次郎の丹下左膳を超えるなんてのは期待してはいないけど、
時代劇のスター中村錦之助の丹下左膳ならもうちょい面白くならなかったのかなーと
冒頭、左膳の腕がポーンと飛ぶ、そのポーンという感じが本当に良い。
☆☆☆★★

日本映画が産み出した稀代のヒーロー丹下左膳。歴代の時代劇スターが演じた役に中村錦之助が挑戦。

片目で隻眼の男、丹下左膳。
“お約束”(笑)の百萬両の壷を巡る、すったもんだの大問題。

錦之助=左膳は、殺陣を含めて豪放なキャラクター像を作り上げている。
しかし、そんな錦之助左膳をもひれ伏させるキャラクターが、淡路恵子演じる鉄火の女賊櫛巻お藤。
もう惚れた。カッコ良すぎ♪
姐さん一生付いて行きます(笑)

藤岡琢也のキャラクターも楽しく、大友柳太郎も錦之助のサポート役に徹する。
これぞ痛快娯楽時代劇の極み。

(2009年11月21日 新・文芸坐)

このレビューはネタバレを含みます

 五社英雄の映画ははじめて。

 「こけ猿の壺」をラグビーみたいに投げ合って運ぶあたりは面白い。濫発される仰角ショットも印象的。しかしどうかなと思う点も多い。丹下左膳の誕生から描くというのは斬新だと思うのだが、斬られた腕が宙を舞うショットがどうにもマヌケだ。このマヌケさが終盤の討ち入り?シーンでまた顕れる。殺陣シーンなんかは見ごたえがあるのだが。