Boss2054

猿の惑星/キングダムのBoss2054のレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.7
前日に「猿の惑星/聖戦記」(2017)を観てから行ったので、
オープニングから5分くらいはその世界観に共感出来た。

が、そこからいきなり300年も経ってしまって、
主人公、ノアに共感してくれ、
ト云われてもなかなか難しい。
何しろ相手は猿である。
まあ、猿の惑星だから当たり前なのだけれど、
前シリーズは
創世記(2011)新世紀(2014)があったからこそからの主人公シーザーへの共感である。
それももともとは人間ドラマからスタートしている。
人間ドラマからシーザーへのドラマの橋渡しが上手かったからこその共感であり感情移入である。
で、今回はそれがない。
なので、300年後の世界観も理解しなきゃいけないし、
ノアを始めとする猿たちの思考や思想も理解しなきゃいけない。
やるコトが色々ある。
で、本来共感または感情移入すべきの人間サイドの主人公メイと云うキャラクターが実に共感しづらい。
それはおそらく、後々の展開のための謎トして明かせないト云う理屈は理解できるが、
ココは嘘でも共感させておくべきではなかったか。
つまり、キャラクターの誰にも共感または感情移入出来ないまま物語が展開するので、
実は少々辛かった。

ホッとしたのは、
ウィリアム・H・メイシー演じるトレヴェイサンと云うキャラクターが登場してからである。
人間のキャラクターなのだが、
実に思考も思想も明快で分かりやすい。
それが良い悪いは別としてだが。
で、やっとそこから物語が楽しめる様になった。

まあ、その後の展開は作品を観てもらうとして、
この結末がどう1968年版のオリジナルに繋がって行くかは興味津々である。

ただ、凄いのは、
猿の表現の驚くべき進化である。
正直それを観るだけでも価値があるかも知れない。
前記したが、2017年の聖戦記を観ても凄いなあ〜ト思っていたものが、
翌日観たらもっと凄いコトになっていたので、
ホントに驚いた‼︎
もう、ホントに猿である‼︎
多分、あの鷲もCGIだし、
あっちゃこっちゃCGIなのだろうけど、
もはや分からん⁉︎
オマケに役者さんたちの猿の演技が凄すぎて、
もう、ホントに猿、である‼︎

ひとつ残念だったのは、
アンディ・サーキスが出ていなかったコト。
ムーヴメント・コーチとしては参加してらした様ですが、
役者さんとしては出演していませんでした。
好きだったのになあ〜。
まあ、コレも作品としてのひとつの進化の現れト云うコトなのでしょうか?

ひょっとしたら、
作品自体、ワタシたち旧世代に向けたものではなくて、
新世代に向けたモノなのかも知れませんね。
若い方々の感想が聞いてみたいですね。

ともあれ、次があれば必ず観ますが‼︎
あはは😆
Boss2054

Boss2054