どーもキューブ

新仁義なき戦いのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

新仁義なき戦い(1974年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます



 深作監督、新仁義・文太対若富


 2012年7月30日 16時25分

 

1974年脚本神波史男、荒井美三雄。監督深作欣二。

日本の素晴らしき心の「ドス」アクション映画

「仁義無き戦い」シリーズ

広島を舞台に戦後復興から男達の荒くれた

駆け引きと
言葉使いと
複雑な組織勢力均衡と
ドスと脅しと怒号が飛び交う

これを見ずして「男」を語るなかれ、日本男児をかたるなかれ、この日本語を真似したまえっ!と思わせる力ありなレジェンド作品サーガでございます。

毎回素晴らしい暴力悲喜劇を生み出した

お気に入り監督、深作欣二。

ヒットし過ぎて、何作も並行して撮りあげていたその当時。

完結編から本家を生み書いた脚本家笠原和夫が身を退き

「新」シリーズと銘打った続々編シリーズ、この「仁義」シリーズすべてレビューしたく
東映ビデオで鑑賞となりました。



物語は、山森組率いる金子信雄泣きの親分のもと、
菅原文太の若頭の刑期から新たなる跡目勢力、若山富三郎派閥が起こり、勢力争いをする
いたってシンプルな構成でありました。

やはり若山富三郎、金子信雄の出番が多いせいか、なかなかユーモラスです。

悲壮なやるせなさは姿を消し、

金子信雄の泣きと駆け引き
若富のいらやし親分の差し金、見下し、天秤勢力抗争が勃発します。

脚本家は、深作中期実録任侠物を支えた神波史男と
助監督から監督になった、石井輝男異常性愛シリーズを支えた荒井美三雄。

なかなか素晴らしい台詞の応酬で良かったです!

「この腐れげどぅがぁ」

「このク○馬鹿たれぇがぁ!」

「今度ガバチたれとったらぁ、」と素晴らしく真似したくなる「男」台詞必見!

池玲子がちょっと太り気味ですが、華麗に助演!

金子信雄の泣きのエロいやらしさを見てっ!

若富の帽子を投げ啖呵を切るユーモラスな兄貴を見よっ!

他危ない怪しさ宍戸錠

顔が怖い下っ端の渡瀬恒彦

多数のピラニア軍団が画面狭しと顔が揃っていきます。

勿論文太兄貴の珍しい詰めシーンもありびっくり!

主役の菅原文太が荒々しくも血なまぎった駆け引きを魅せてくれますよ!


いやー「新」とかついてもやっぱり面白い仁義シリーズでございました。



さて

深作監督の菅原組対若富(わかとみ)組

ぜひ
男になって

見てつかわせぃ!

おんどれぇ、ガバチタレんと見てとったらんかぁい

注意
鑑賞後こういう言葉を使いたくなる

魅力が

本作の最大の誉め言葉じゃけんのぅ!あーDVD仁義シリーズ深作印みんな欲しい、

さて
深作監督、新仁義、文太対若富

ぜひご覧ください!


追伸
低価格DVDの時、買えばよかったなぁ(後悔)それから、やっぱり振り返ると
笠原和夫の脚本って分かり難いけど、素晴らしく煩雑ドラマを魅せてくれてたんだなぁと
脚本家が違うとこんなに違うものかと思うシリーズ物であります。

笠原さんの取材メモを図書館で見たことありますが、あれが凄いダイナミズムを出すんですよね。

新シリーズの仁義は、作風全く違うけど、違った意味で面白いです。
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