dita

夏の夜は三たび微笑むのditaのレビュー・感想・評価

夏の夜は三たび微笑む(1955年製作の映画)
4.5
@シアターセブン ~ベルイマン生誕100年映画祭~  

超面白かった!女が女であることを最大限に使って恋に泣き恋に笑い、男を翻弄する様が楽しくて、わたしも女に生まれてよかったー!って言いたくなった。「きれいに別れた男は後で役に立つ」とか核心をつく台詞もたくさん。

男女平等って男と女が同じ生き物になることじゃなくて、立場や地位を同じにすることだと思っているので、男は男の武器を女は女の武器を使うことは別に悪くないと思っている。要はLGBTQ含めそれぞれの性でそれぞれの個性を殺す必要はないということ。

この作品の女性は女性としての魅力がそれぞれにあって、それは若さであったり妖艶さであったり奔放さであったり。それに狂わされる男たちがまた滑稽で面白い。ベルイマンって女性を生き生きと描くよなぁと改めて思った(まだそんなに観てないけど。

ベッドのくだりとかドリフかよって思うくらいのギャグで、でもそれが若者の恋を成就させたりするからたまらなくて、やっぱり超一流の監督は喜劇でも娯楽作品でも超一流なんやなと。

あと、これウディがリメイクしたら絶対面白いと思いながら観てたけど既に『サマー・ナイト』でやってたのね。昔に観てるはずやけど全然覚えてないから今度観よう。
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