サマセット7

インクレディブル・ハルクのサマセット7のレビュー・感想・評価

インクレディブル・ハルク(2008年製作の映画)
2.9
MCUを埋めるため視聴。
娯楽映画として、緑の巨人に変身して、軍を相手に怪力で大暴れ、というだけで面白い。

いまいち評判が良くないのは、アベンジャーズ以降役者が変わってしまったことと、単体映画としてテーマ性や一貫性に欠けることが原因であろうか。
主人公は、ハルクになると自分をコントロールできずに大暴れしてしまう身体を治すことが唯一の目的であって、正義の味方である必要性はない。
むしろハルクになることは、主人公にとって他人に害になるリスク以外の何物でもないはずである。
そのため、終盤の重要な行動の必然性に疑問が生じてしまう。
また主人公のキャラクターに確たる信条が見られないため、いまいち魅力を感じられない。
そうした意味で脚本に問題があったと思う。

細かいことは気にせず、ハルクの大暴れを楽しむのが吉。