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放浪記のotomのレビュー・感想・評価

放浪記(1962年製作の映画)
5.0
2022年6月24日
林芙美子の搾り出す様な文章もさる事ながら、デコちゃん渾身の演技(特に泣き)がまぁ素晴らしい。存在感マシマシな脇役達に囲まれながら、頭ひとつ出ている具合で圧巻。成瀬巳喜男の構図を含む完璧な演出とで血がどくどく通った様な映画。再鑑賞でも満点振り切る。

2020年6月7日
満点を振り切るな。高峰秀子が圧倒的過ぎとしか言いようがない。神様がいないとぼやきの限りを尽くしつつ、仏のごとしな加東大介がいつでも側にいてほっこりする。女の人の自立が難しい時代の話ながら、男女時代問わず底辺で足掻く人にはグイグイきちゃう筈。素晴らしい。
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