Wacky55

ネオ・ファンタジアのWacky55のレビュー・感想・評価

ネオ・ファンタジア(1976年製作の映画)
3.3
2024 3本目

ディズニー映画ファンタジアのオマージュという形で製作された1976年公開のイタリア映画である。構造はファンタジアと同じく、6曲のクラシック音楽の曲をベースにアニメと実写を繰り返しで描かれているが、内容は大人向きのドタバタな喜劇風作品となっている。

総合評価: 3.3
個人的にはおそらくイタリアのアニメ作品初視聴かもしれません。

演出/脚本等: 3.1
う〜ん、好みによりますかね。まずアニメ部分に関しては、ディズニーとは完全に真逆で、この作品はどちらかというとエロティックアート要素がかなり強めな作品(であり、アニメ映画というよりかはアート映像作品というような印象を受けました。内容に関して言えば、ディズニーのファンタジアはかなりダイレクトに描かれている印象だったのに対し、ネオファンタジアのアニメ部分に関しては、アート要素がかなり強いということもあり、かなり深い内容だなと見てとれました。なので、一回だけでこの作品の深い内容を理解することはちょっと難しいかもしれないですね。何回か見ていくうちにアニメ部分の一番の良さというのが分かってくるかもしれません。そのためおそらく追記可能性ありです。

ただその一方で実写の部分に関しては、個人的にはちょっと… かなりブラックコメディ+カオス要素が強めで、しかも品が無くクズな支配人が狂言回しというのが、自分好みではありませんでした。

演技/声優: 3.5
アニメ作家はかなり印象が強かったですね。セリフがほどんど無くても、顔の表情や一つ一つの動作がそのキャラクターの個性さや人柄を良く表していて良かったと思いますし、支配人に関しても、あまり好きではありませんでしたが、慌ただしい状況の中で作り笑いしながら視聴者に曲を紹介する所は印象的でしたし、そこは役者さんの演技の力なのかなと見て感じました。

カメラワーク等/アングル等: 3.5
地味なカメラワークではありますが、終盤のHandled Camera Techniqueによる老女たちがパニック騒ぎになっている場面はリアルに感じられるほど印象的な場面でもありましたし、Lightingに関しても、物語中盤辺りでのUnder lightingによる指揮者が振る場面は、指揮者の人柄、暴慢さをかなり強調しているように見てとれるほどインパクトがありました。

編集等: 3.6
実写は普通。ただアニメ部分に関しては、キャラクター描写がかなり独特で面白かったですね。

美術/衣装等: 3.1

※追記可能性あり
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