KyoSiro

アウトサイダーのKyoSiroのレビュー・感想・評価

アウトサイダー(1983年製作の映画)
3.4
コッポラの1983年公開の作品ですが、1960年代のオクラホマ州タルサが舞台です。
グループ同士の対立を描いた青春映画で、登場人物全員にイノセントな魅力があり一瞬一瞬を切り取ってしまいたくなるような美しい映画でした

そして、かつては一緒に映画撮影をしていたルーカスもまた1962年のカリフォルニアを舞台とした「アメリカン・グラフィティ」を撮っていることも興味深いです

60年代に青春時代を過ごした巨匠2人が、ともに60年代を舞台とした青春群像劇を制作したわけですが、
この2作品からは、古き良きアメリカへの懐古趣味というような言葉では言い表せないような、60年代に対する儚い思いを感じました
どちらの作品もラストシーンが印象的ですが、
「アウトサイダー」の場合は、ほぼ全編を60年代への回想シーンで構成しており、また「アメリカン・グラフィティ」の場合は、夢は終わった…という具合にラストで急にベトナム戦争下の70年代に引き戻されてしまいます

あと、登場人物がみな大物なので、観ていて楽しいです
大スターのトム様も出てますが、他にチョイ役で娘のソフィア・コッポラも発見出来ました!
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