黒羊

アウトサイダーの黒羊のレビュー・感想・評価

アウトサイダー(1983年製作の映画)
4.0
黄金時代に観た黄金映画

フランシスフォードコッポラ監督

出演は
Cトーマスハウエル
ラルフマッチオ
パトリックスェイジ
ロブロウ
ダイアンレイン
そして…
エミリオエステベス
トムクルーズ
マットディロン

ブラットパック(二世俳優集団)と呼ばれる役者、
その後大ブレイクした役者、
彼らの若かりし日が見れる演劇運動会となっております。

個人的にはエミリオエステベスが好き。
ブラットパック出演では「ヤングガン」もそうですね〜

俺は80年代後半、中学生の頃に観たのでこの映画には思い入れがあります。

夜中、家を抜け出しチャリで友達の家に集合。
レンタルビデオ屋に行き、みんなで金出し合って借りる映画。もちろんVHS。

ポテチやコーラも買い込み、あーだこーだ言いながら鑑賞。

80年代、90年代のアメリカ映画のファッションは当時の俺らの教科書で、みんな憧れてTシャツやジーンズ、スニーカーを真似してた。

それでもタンクトップや袖のないミッキーTは着て無かったけど!

映画を観ながらコーラ飲んで、どーでもいい学校やクラスの女の子の話したり、ええ高校、ええ大学に通うつもりもないから将来が不安だけど、根拠のない明るい未来にアホな夢を叶える姿を話して爆笑したり。

そんな時間の中で観た、このアウトサイダー。

映画見終わって、友達の家で寝落ちしたヤツ、チャリで自分の家に帰るやつ。

ゆっくりチャリで帰宅する途中。

街灯の明かりに混じって朝日が空に。

口笛吹く曲は、エンディングで流れたスティービーの「Stay Gold」。


「いつまでも、黄金でいろよ」


若い日は黄金。でも、その当時は黄金の欠片さえ見つけれず。

振り返って初めて

あの頃が、黄金だったんやなぁ、と。


二度と戻らない時間を懐かしむ。


そんな時間も、俺にとっては黄金なので、

年をとった今でも、仕事の合間に、ベランダで一服をしている時に見る

沈む夕陽の輝きが美しいと感じ、あともう少し、今日の仕事頑張ろう!と思える。


この映画を観てた頃の黄金。

今、生きている時の黄金。

色や形が変わった黄金でも、
小さくなったとしても、

心の中の黄金は無くしたくないな、そう思える映画でした。
黒羊

黒羊