Monsieurおむすび

怒りのキューバのMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

怒りのキューバ(1964年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

古くはスペインに、20世紀に入ってからは実質アメリカに支配されてきたキューバに同じく社会主義国ソヴィエトがエールを贈るプロパガンダ映画。

「私はキューバ」というナレーションが幾度となく入る〝国〟の視点。
そこに内包される抑圧され続けてきた国民の怒りや哀しみが、ダイナミックな映像として記される。
1964年製作のこの映画。正直、どうやって撮影したのかわからないシーンの連続。
縦に横に無限に動き、市井の人々から離れず、それでいて雄大な自然の存在感もしっかりと刻み込んでいく。あたかも、幽体となって現地に赴き仰観俯察でもしてるよう。
革命の気運の高まり過ぎが、超絶技巧の映像を阻害してる感もあるが、プロパガンダとしての製作意図など関係なしに価値のある作品。
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