「機動警察パトレイバー the Movie」を劇場では初鑑賞しました
やはり劇場で観ると迫力が違いますね〜今作の真価をようやく感じることができたような気がします
ボク自身はパト2の方が好きなのですが、改めて観るとエンタメとしての完成度の高さに唸ります
その中でも今回最も感銘を受けたのは80年代後半の東京の姿を忠実に捉えた背景美術ですね
確か押井監督がラジオで語っていたような記憶がありますが日本のアニメの多くは舞台がどこか特定していない場合は、基本的に東京が舞台になっている、けれど東京を克明に描いた作品は(今作が制作された80年代までは)少なかった
だからこそ東京の姿をロケをして克明に描くことを選択した、と語っていた記憶があります
今作で描かれた東京は再開発で無くなってしまい現代ではほぼ見ることのできない下町の情緒であり、記憶されづらい歴史の姿です
『こち亀』もそうですが、当時の東京の町並みの様子を克明に描いた背景美術は、時代を経るごとに歴史的資料としても一級品の価値があり、今作は当時の匂いと生活感を伝えるほどのもので、現代だからこその味わいに満ちていて嬉しかたですね