ぺん助

十二人の怒れる男のぺん助のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.4
濃密な90分だった

狭くて暑苦しそうな密室で12人の男達が大汗を流しながら議論しあう

裁判の様子はないのに、彼らの話だけで事件の詳細が絵に描いたように紐解かれていくのが痛快だった

結局被疑者は、父親を殺しているかもしれないし、殺していないかもしれない
つまり、殺しているのか否かではなく、殺していない可能性が0.1%でもあるならば、無罪だよねって事を話し合っています
疑わしきは罰せず
法の大原則を改めて考えるきっかけになった

偏見やら流されやすい人やらで、こんな人達が陪審員であることの恐ろしさを知った

なーんて言っているけれど、自分が陪審員だとして、ほんの少し無罪かも?な気持ちがあったとしても最初の1vs11の状態から、有罪だろうが!!ってなっている人たちを上手く言葉巧みに説得できる自信もないから流されて有罪にしてしまいそうだ‥

8番が冷静に一つ一つの疑問を論理的に考察していったからこそ覆すことができた
8番はとてもハンサムでかっこよかった!!
ぺん助

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