たまらんかったー。
後半、のまれちゃって息してなかったかも。
裁判所の奥の部屋にこもった12人の陪審員。一年のうちの記録的に、冷房がつかない小さな部屋、暑い中しこたま汗をかきながら、被告人は有罪なのか無罪なのかと審議するだけの会話劇。開始時点では、有罪派11人:無罪派1人。12人全員が合意しないと判決は成立しない。終われない。帰れない。
たまたま偶然おなじ裁判の陪審員に選ばれた、お互い名前も知らない12人。年齢、性格、背景、みんなばらばら。証拠や証人を一つずつ丁寧に再確認しつつ、全員が納得できる判決をめざそうとする過程を、会話のみで見せるシンプルなプロット。脚本命。
すっばらしかった。裁判シーンはなくとも、法廷ものの傑作。
※鑑賞順:十二人の死にたい子供たち(2019邦画) → 十二人の怒れる男(1957本家米国版) → 12人の優しい日本人(1991邦画) → 12人の怒れる男(1997米国テレビ映画) → 12人の怒れる男(2007ロシア版)
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うわー主演のフォンダさんて華麗なるハリウッド一門のフォンダさんだと知った。ジェーンフォンダのパパ。ブリジットフォンダの祖父。ひゃーー。