ぜにげば

十二人の怒れる男のぜにげばのネタバレレビュー・内容・結末

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白い!!!
最初はえ?喧嘩するだけ?やめてくれよ?と思ってたけど、感情的な人もいれば理性的な人もいて、全て推測に過ぎないけど、可能性の話をすればキリがないけど、それでも議論を続けてより真実に近そうな方へみんなで歩み寄っていき(歩み寄るっていうほど穏やかじゃなかったけど)無罪で話がまとまる話。
こういう作品は常に自分がその中の一人だったらなんて言うか、どちらに投票するかと考えながら見れて面白いし、言われ尽くされてるけど会議室で会議し合うだけでここまで面白いのはすごい。
真実はいつも1つ!とか大どんでん返しとか、そういう真犯人が誰か突止めるタイプの決定的で絶対的で圧倒的な証拠を見つけに行く推理ものとは一線を画していて、あくまでも有罪か無罪か考える話で、スッキリして終わらないのが素晴らしい。真犯人が確定してよかったねって言うハッピーエンドは本来有り得なくて、どんなに確定的でももしかしたら冤罪かもしれないという恐怖を追体験出来るというか、すごくリアルで好き。


スッキリしないことにスッキリするというか、これでいいのか分からないけどこれでいい
という話。
実際もそうでこれでいいに向かって生きていかなければならない。、
ぜにげば

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