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恋人たちのbennoのレビュー・感想・評価

恋人たち(1958年製作の映画)
3.7
アンリ・ドカエ撮影作品…。

そしてジャンヌ・モローお目当てです…❤︎*。


OPの背景… Carte de Tendre …17世紀の恋愛地図…恋愛パターンを地図になぞらえた絵画のような陰影美…テーマ曲は大好きブラームス…♬ ̆̈ ̆̈


ディジョンという田舎町の新聞社を経営するアンリの妻ジャンヌ(ジャンヌ・モロー)… 彼女は閉塞的な日常、事業に専念する夫に不満を抱え日々鬱々と…。

幼馴染マギーの居るパリを度々訪れ、同じ社交界仲間の愛人ラウルと密会を重ねていました…。

ジャンヌの行動に不信を抱いたアンリは彼ら友人を自宅に招くように命じます…。

愛人ラウルと幼馴染マギーを迎える当日…ジャンヌの車が帰路の途中に故障…若い考古学者ベルナールに助けられます…。

その晩、ジャンヌは眠れず外へ…するとそこにはベルナールの姿が…。


夫、愛人、そしてベルナール…いかにもフランス映画らしい有閑マダムのお戯れ…不倫という有りがちなストーリーですが…それを陳腐に見せないのは…ジャンヌの美貌とドカエの映像の賜物…。

さながらボヴァリー夫人のように田舎に住む人妻が恋から恋へと落ちゆき…夫と愛人をあっさり捨て、新たな恋に身を投じます…。

月の光に浮かぶ男女の甘美な情景…ジャンヌとベルナールが水車小屋から舟に揺られるシーンは陶酔感でいっぱい…♬ ブラームスの弦楽六重奏曲アンダンテ・マ・モデラートの流麗な旋律の中…背徳の世界に耽溺…。

ジャンヌの髪型、衣装、装飾品の全てが美しく、スカーフ遣いもとても参考になります…また、当時のクラッシックなプジョーやシトロエンの車はまるでオモチャのように可愛らしい…。

ただ今作一番ファッショナブルなのは…裸体にパールのネックレス…とてもセクシーで麗しい⋆⑅.....✍︎


そしてジャンヌが鏡に映った自分の顔から眼を背けるシーンが印象的…。

« Quand je pense à nous deux, je suis toujours inquiète. C’est peut-être ça, l’amour. »

  私たちのことを思うと不安なの…
   恋ってそうなのね… (⑅ˊ•␣•ˋ✎…ナルホド

ジャンヌ・モローはまだ9作目ですが…これまで観た中では超絶可愛らしかったです…ෆ*
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