ゆき

八月のクリスマスのゆきのレビュー・感想・評価

八月のクリスマス(1998年製作の映画)
3.8
日常の先

粛々と過ぎていく日々と、命のリミットを痛感させられる時間。
想いあっていても必ず叶うとは限らない儚さ。
強気に見える女性も、内面はとてもか弱く脆い。
あえて感情表現を削いだようなシンプルな展開。
感情を裏返したような表現がじわじわと心を揺さぶってくる一作でした。
漂うノスタルジーな空気感と、ハン・ソッキュさんの穏やかな声色がとても心地よかった。
生まれつきの8月から12月にかけて移り変わる季節と、ラストシーンの言葉が印象深い。

×××
自分の死期を知っていながら、残りの人生を淡々と過ごす8月生まれの男性。彼は経営する写真館に訪れた少女と過ごすたわいもない時間を楽しみにし始めたが…
ゆき

ゆき