Aka

道のAkaのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
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日日是好日では「道」についてなんて語っていたんだっけ?もう忘れてしまったけど、名作ということでいつか観ようと思ってた作品。フェデリコ・フェリーニの作品は、まだ他に1作しか観てないけど、ぶっちゃけ良さがよく分からん。私に教養がないのもあるし、でも言いたいことは理解できるから、単に合わないだけなのかもしれない。
あらすじは置いといて、これを当時劇場鑑賞していたなら(つまり世の中の「道」大流行の空気に飲まれていたなら)、とくにラストにはきっと胸を打たれていたかも。
だけど私は令和に生きる平成生まれの人間で、ザンパノみたいなやつを「昔の人ってこういう人多そうよね」って感じちゃったから、少しの切なさが胸をかすめていっただけだった。共感できないってこと。
ザンパノっていわゆるDV男みたいなもんなのかな?いやでも根は悪いやつとは思えん。つまり、自分と向き合うことをしなかった哀れな人間で、そう考えたらそんなザンパノを可哀想と思えるジェルソミーナのほうがよっぽど大人だと思うんだよな。大人っていうかさ。ひねくれてない分ね。
全ての者はなにかの役に立ってるって大事なこと教えてくれた綱渡りのヤツは、でもあんなズケズケと「アザミみたいな顔」とか「俺ならお前をすぐ捨てる」とか相手に面と向かって言う神経のおかしな人で、この主要人物3人の中で1番まともなのって誰よ?(笑)ジェルソミーナなんじゃないの?

なんかでも、不毛だな。賢い人が出てこないからさ。こんな出会いと別れ描かれてもさ。これじゃただの現実なんだわ
え、それが「道」ってこと?
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