mikoyan358

道のmikoyan358のレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
4.0
2018/8/12鑑賞
個人的なフェリーニ再評価期間(笑)の一環として、これまで唯一初見から強烈なインパクトを残していた作品を10年ぶりに鑑賞。粗暴で正しく接する事ができないザンパノと離れたいけどついていくしかないジェルソミーナの共依存状態、そしてああするしかなかった運命は正直二度と観たくないもののはずなのに、ある種の柔らかさを伴って心のひだに焼き付けられる不思議な名作。2人とも不器用がゆえに真から憎めないからかな...ラストのザンパノの何とも言えない表情が忘れられない。後になってから大切なものが何であったか知っても遅いと...

2008/3/4鑑賞(鑑賞メーターより転載)
虐げられ、そして挙句の果てに...見ていてあまりに辛い。ジュリエッタ・マシーナはおよそ美人との対極にある見た目ながら、一度見たら忘れられない存在感があり、観ているうちに可愛らしくすら見えてくる。あと、あのアンソニー・クインがこんな役で出ていたのも感慨深い。何のことやらちんぷんかんぷん、といったものが多いフェリーニ作品で、唯一理解できた映画。
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