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夢の降る街のchihoのレビュー・感想・評価

夢の降る街(1991年製作の映画)
4.0
あんまり評価良くないんだけど、こういうの好きなんだよなあ…
恋はデジャヴでもそうだけど、昔の映画はファンタジーを使って、うまーく物語の直接語らない部分を表現していた。

この映画もそのうちの1つで、たとえば、霊能力があるというのも、あいまいでつかみどころのない女性性な一方で、直観的でもあるとか。
その一方で、男性性は理性重視で、そういった目に見えない感覚的なものへのおそれや否定的な面が、精神分析家というペルソナで表現されてたりとか。

どっちかが正しいとかではなくて、どっちも必要で、あーここへ行くにはこの道だったんだね、というのが最初は訳がわからなくても、自ずと最後には現れてくるとか。

でも、もしかしたら、今の人はそういう感覚じゃなくて、そういうのがもうなくてもいいという次元なのかな、と最近は思うようになってきた。
だって、私の感想は、あまりにもマイノリティな感じがするからだ。

この映画は、すっごい面白かった!とかでもないんだけど(いや、でもおもしろいですよ)そんな時代にできた、時代を感じる映画で良かったです。
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