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ハルフウェイのkojikojiのレビュー・感想・評価

ハルフウェイ(2008年製作の映画)
3.6
No.1609
2008年
監督、脚本北川悦吏子
この人は、「あすなろ白書」「ロングバケーション」の脚本家さんで、初の映画監督作品だそうだ。どうしてclipしていたのか覚えていないのだけど、多分、私のフォロワーさんのレビューを読んで、ちょっと観たくなったんだろう。
正直、私には面映ゆい映画だった。観ている自分に照れてしまいそうだった。🤭

「ハルフウェイ」どんな意味だろう。道半ば、その途中?
二人の長い人生のほんの途中?大沢たかお先生がそれらしいことを言っていた。

 小樽市の高校3年生・ヒロ(北乃きい)は、片思いをしていた相手のシュウ(岡田将生)から「付き合ってほしい」と告白される。
 ところが、シュウが北海道を離れて、早稲田大学を受験するつもりでいることを知ったヒロは何故東京にいくつもりの人が告白するのかと彼を責めるのだった。シュウは早稲田受験を取りやめる決意をするのだった。

 元々セリフがあった脚本を岩井俊二の提案で、ほとんど二人のアドリブにしたらしい。
どおりで、二人がすごく自然だった。
高校生の付き合い、二人きりの会話、きっとこんな感じだったろう。忘れたけれど。
ただ、好みから言うと、岡田将生が好印象、北乃きいはあまり印象が良くなかった。
こんな女の子を好きになったら振り回されてしまうに違いないし、それを嫌がる自分に疲れる気がする。
ただ、受験を控えた高校生の恋愛の微妙な感じはよく描かれている気がする。

二人の恋愛は別として、脇役陣がかなりいい。特に習字の先生役大沢たかおがすごくおかしいし、ほんといい味出している。
ヒロがこの習字の先生に相談するシーン、ここもアドリブだろうか?思いを書いてみろという先生の言葉で書いたのは「〇〇◯」。
大沢たかお扮する先生の答えが的を得ていて見事。この映画で私には好きなシーンだった。

仲里依紗がヒロの親友役で出演している。「時をかける少女」を撮るの2年前だ。自然な演技で感心する。
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