60年代、美しいアカペラの歌声でアメリカを席巻した伝説のドゥ・ワップ・グループ“ヴィニー&ザ・ドリーマーズ”
一世を風靡し栄光を掴みながらも、限界を感じ挫折をしたリード・ヴォーカルのヴィンス。
しがないバーテンとして燻り、音楽を演っている息子とはギクシャクした関係を繰り返す毎日。
そして、いまでも音楽を愛し、過去の輝きを忘れられないバンドメンバー。
そんな彼らが家族や恋人に後押しをされ、再び歌い出すまでを描いたストーリーです。
オールディーズやアカペラ好きであれば、オープニングの歌声とシルエットに一気に惹き込まれると思います。
内容はありきたりだが、とにかく全編で流れる音楽が良い。
オールディーズ、ドゥーワップがふんだんに使われており、甘くロマンチックな感じが聞いていて心地よい。
そして、自身も音楽を演っているが故に、燻っている父親をみて歯痒く思っている次男のアンソニー。
そんなアンソニーが父親のために歌う姿もグッときます。
メインはヴィンスと昔の仲間たち。
中年の親父たちが再び友情を取り戻し、輝いていくさまがなんとも言えず温かい気持ちになる。
皆で集まって歌う姿の楽しそうなことときたら…
こちらまで幸せな気分になってきます。
ラストステージは胸熱。
エンディングに相応しい素敵な歌詞で、最高に輝いてるメンバーが見られます。
FilmarksでもMark!もClip!も少ないマイナーな作品ですが、個人的にはかなりの掘り出し物でした😄