エンポリオ

アメリカン・ビューティーのエンポリオのネタバレレビュー・内容・結末

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

セックス&ドラッグ、ロックンロール群像劇。
計八人程の主要人物が繰り広げる生身の人間同士の濃い物語。欲に目がくらみ、一寸先が見えなくなっていく人々が描かれている。
2018年からAmazonPrimeを主な媒体として映画を観ているのだが、良くも悪くもAmazonのあらすじ紹介に騙された。
意図の込められた表現が作品の細かな部分にまで隠されていそうで、間隔をあけずに見返したくなるほどの中毒性があり、尚かつ一度では決して拾いきることの出来ない綿密な作品だと感じた。
物語の下地に承認欲求というテーマがあり、それが幅広くこの作品を支えているように思えた。今現在存在する内に秘めたこの自分を、誰かに認めてもらいたいという誰にでも宿り得る欲を利用していた。
人類全体の縮図のような人間関係を描いたこの物語は一つのお話としても、映画という一つの作品としても、とても見応えのあるものに仕上がっているのではないだろうか。
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