なんて狂っててキモくて悲しい映画なんだろう(良い意味で)秀逸すぎる終盤の展開に鳥肌と涙が…
前半では主人公家族とその隣人家族の抱える歪みをちょっと過剰にも思える演出、演技で描いていく。まず、主人公夫婦がケヴィン・スペイシーとアネット・ベニングって時点でハンパない。オーバーアクト気味の登場人物たちの演技と、ステレオタイプなキャラ設定に、なるほど、やりたいことはわかるがうーんと思っていたら…
それぞれが抱える秘密や欲求不満が集約して一気に爆発する終盤の展開は予想外で、本当に鳥肌たった。人間ってバカで自分勝手だから、時に醜さ全開になって相手を傷つけたり暴走したりするんだけど、失ってから小さな幸せに気づくっていうね…
ひとりひとりの登場人物たちの葛藤がしっかり描きこまれていて、なかなか忘れられなさそう。やっぱケヴィン・スペイシーって名優だよ。でもさすがに戻って来れないのかなあ…