あきしげ

ゴースト・ハウスのあきしげのレビュー・感想・評価

ゴースト・ハウス(2007年製作の映画)
2.5
ホラー映画で知られるパン兄弟の作品。
ハリウッドデビュー作となる本作です。
グラフィックノベルが発売されている。

なんと言っても製作にサム・ライミ。
サム・ライミが参加しているのです。
恐怖の演出がまさしくサム・ライミ。

ソロモン一家は家族が崩壊寸前。
長女のジェスは問題を起こして、
父のロイは失業中となっていて、
母のデニースは悲劇のヒロイン、
長男のベンは一切しゃべらない。

家族の絆を取り戻す為に都会から田舎へ。
引っ越した一軒家と農場で心機一転する。

アメリカン・ホラーの定番である引っ越した一軒家。
もうこの設定は何度も使い古されたネタなのである。
この素材はホラー映画では非常に使いやすいだろう。

主人公ジェスはクリステン・スチュワート。
なぜか疎まれるような役のイメージが多い。
本作で彼女の演技が光っていると思います。
典型的なパターンの作品で特徴を与えます。
最終目的であった家族の絆も取り戻します。

やはり、目立つのサム・ライミの恐怖演出。
アメリカン・ホラーの定番である大きな音。
これを頻繁に使っているのは意図的な演出。
あとはカメラワークによる恐怖演出もある。
主人公の背後からみせる使い古された手法。
これで恐怖を煽るパターンはサム・ライミ。

クライマックスでは思わぬオチ。
他のホラー映画と少しだけ違う。
驚くほどじゃないけどひと工夫。

クリステン・スチュワートが大正義。
彼女の立ち回りが本作を引き上げる。
このキャスティングは正解であった。
ストーリーが凡庸でも多少は面白い。
サム・ライミの恐怖演出は良かった。

TV-32
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