Maoryu002

ザ・コミットメンツのMaoryu002のレビュー・感想・評価

ザ・コミットメンツ(1991年製作の映画)
3.7
ダブリンに住むジミー(ロバート・アーキンズ)はソウルバンドを作ろうと、メンバーを集めて活動を始める。ボーカルのデコ(アンドリュー・ストロング)にベテランサックスプレイヤーのディーン(フェリム・ゴームリー)も加わり人気が出るが、内輪もめや男女関係のトラブルで解散の危機を迎える。

「ミッドナイト・エクスプレス」「 ミシシッピー・バーニング」「エンゼル・ハート」と、ハードなイメージのアラン・パーカー監督によるポップでファンキーな音楽映画。振り返ればパーカー監督は「フェーム」や「ピンク・フロイド ザ・ウォール」と、音楽系の作品もけっこう多かった。

ダブリンらしい曇天の下で、リズミカルでテンポのいいストーリーが展開する。
女性は性の対象で、ゲイは気持ち悪い存在として描かれてるのは驚きだが、かなり笑えるし、緩くのどかな雰囲気もいい。
次々に流れる音楽の心地いいこと!

ラストは予想どおりというか、お決まりのコースを辿るんだけど、ジミーがバンドで学んだことを自問して “さっぱりわかんねえよ!” って吐き捨てるのがまたいい。
「シング・ストリート 未来へのうた」を思い出しつつ、トム・ハンクスの佳作「すべてをあなたに」に内容も作風もよく似てたな。こっちが先だけど。

それにしても、ボーカルのデコが超嫌な奴。でも歌はいい! “The Dark End of the Street” なんか感動モノだ。
Maoryu002

Maoryu002